Result

大会結果

決勝大会

11月3日(水・祝)
恵比寿 ザ・ガーデンホール
(東京都目黒区三田1-13-2)

バンドリスト

  •  BAD SIGN(札幌)
  •  Porto(秋田)
  •  ソラウオ(東京)
  •  P-CUT(福井)
  •  神威(兵庫)
  •  Cogans(福岡)
  • <敗者復活枠バンド>
    ベベンコビッチオーケストラ(長崎)
  • <特別演奏枠出場バンド>
    アズリア(埼玉)

フォトギャラリー

  • 会場外観
  • 会場内
  • 森山バンド(オープニングアクト)
  • 上柳昌彦(ニッポン放送アナウンサー)
  • Cogans(福岡会場 予選会代表)
  • Porto(仙台会場 予選会代表)
  • ベベンコビッチオーケストラ(敗者復活枠選出)
  • BAD SIGN(札幌会場 予選会代表)
  • ソラウオ(東京会場 予選会代表)
  • 神威(大阪会場 予選会代表)
  • P-CUT(名古屋会場 予選会代表)
  • オリジナルハイエース授与式
  • アズリア(特別演奏枠選出)
  • JAMMING HOT SEVEN
  • JAMMING HOT SEVEN with Tuesday Harmony
  • 審査結果発表
  • 小倉智昭(特別審査員)
  • グランプリ発表時
  • グランプリ表彰
  • 出演者集合

 第4回決勝大会 “音魂主義”の個性的バンドが集結! 取材・文:加藤剛司

 2010年11月3日、全国6会場の予選会を勝ち抜いたバンド6組+敗者復活枠で選ばれた1組が東京・恵比寿 ザ・ガーデンホールに集結。第4回決勝大会が開幕した。
 オープニングには、今年も実行委員長を務める宇崎竜童さんが登場。

森山バンド  「過去この大会を通じ、素晴らしいミドル世代のバンドにたくさん出逢ってきましたが、これからご紹介するバンドは、地方予選会でグランプリを獲ったわけではありません。ですが、どうしても皆さんに演奏をご覧頂きたく、今日この舞台に来てもらいました!」
 そんな宇崎さんの紹介で登場、オープニングアクトを務めたのが、宮崎は延岡の「森山バンド」。口蹄疫騒動で深刻な打撃を受けた宮崎の畜産農家を少しでも元気付けようと、地元・延岡名物を題材にしたコミカルなオリジナル曲『チキン南蛮物語』で全国ナイスミドル音楽祭に応募。宇崎さんが「このバンドこそ、まさに我々が目指す大会のコンセプトにふさわしい」と感銘を受け、審査の対象にはならないものの、異例のオープニング演奏が実現した。
 「宮崎の親善大使のつもりで来ました」という森山バンドは、全員が頭にチキンの絵を付け、ハッピ姿で登場。“語り担当”のメンバーがコック姿でフライパン片手に現れるなどユニークなパフォーマンスも飛び出し、会場を大いに盛り上げてくれた。

―― 出演バンドの演奏
今年も個性的なミドルバンドが続々登場。レベルの高い演奏はもちろん、宇崎さんが言う「アマチュアミュージシャンの音楽は、音に自分の人生がそのまま魂となって込められている」=“音魂主義”を地でいくバンドが勢揃いした。
[エントリー No.1] Cogans(コーガンズ)(福岡会場 予選会代表:福岡)
Cogans(コーガンズ) トップバッターは、今年で結成10年、ゴリゴリの男臭いロックを追求するアラフォー3ピースバンド「Cogans」が登場。ボーカルの中嶋さんは、弟・父を相次いで亡くし「オレもいつ死ぬか分からん。最高のロックバンドを作ろう」と友人を誘い、Cogansを結成。地元・福岡を中心に毎月ライブを重ね、九州全域だけでなく、大阪や東京にも遠征しているそうで「実は3日後に渋谷でライヴをやるんです。決勝大会進出のお蔭で交通費が浮きました(笑)」。
インディーズでCDを3枚も出している実力派で、歌詞に一切英語を使わないのがポリシー。今回もバンド名通り、男らしい骨太のロックを聴かせてくれた。
[エントリー No.2] Porto(ポルト)(仙台会場 予選会代表:秋田)
Porto(ポルト) 続いて、みちのく・秋田から登場したのは、酒と音楽をこよなく愛する“ちょい悪オヤジ”が結成したブルースバンド「Porto」。カラオケスナックでバンマス・幡江(はたえ)さんの美声にギターの小林さんが聴き惚れたのが結成のキッカケ。「彼とは同級生なんだけど、こんなに歌が上手いなんて全然知らなかった(笑)」…ならばブルースを歌わせようと、音楽好きの仲間を集め7年前にバンドを結成。バンド名は以前幡江さんが経営していたイタリアンの店から取った。今もメンバーは幡江さんの店に集まり、呑みながら練習しているとのこと。
さすが呑み仲間同士、オーティス・ラッシュの名曲『ジャンプ・シスター・ベイシー』など、お互いの呼吸を心得た演奏ぶりに、自分もバンド経験のある特別審査員・小倉智昭さんも感服した様子だった。
[エントリー No.3] ベベンコビッチ・オーケストラ(敗者復活枠:長崎)
ベベンコビッチ・オーケストラ 長崎の離島・五島列島からはるばる登場。歌詞は島の方言満載、楽曲すべてが地元をテーマにしているという“地産地唱バンド”ベベンコビッチ・オーケストラ。福岡での予選会では惜しくもグランプリ獲得は逃したが、「こんなユニークなバンドが埋もれてしまうのは惜しい」と見事敗者復活枠で決勝大会進出を勝ち取った。
 リーダーのベベンコビッチ(ベベンコ=五島弁で仔牛)さんはじめ、「バップンドンク」「ギッコンバッコン」など、メンバー全員が五島弁のステージネームを名乗り、曲のタイトル・歌詞も『みじょらしか(=かわいいね)』『とどかひよ(=久し振り)』など島の言葉が満載。
去年、高校卒業以来24年ぶりに福江島にUターンしたベベンコビッチさんは「年々過疎化が進む五島に、再び活気を取り戻したい。僕らの音楽が島おこしにつながれば…」と、ライブハウスも練習スタジオも無い中でメンバーを集め、曲をどんどん書き、年間50本近いライブも決行。お祭りや海水浴場でも歌いまくった。今や五島の“期待の星”だという。
 会場に五島住民と、関東在住の五島出身者・ファンが100人以上も詰め掛けたのはその証。熱い声援と、会場に飛び交った五島弁が印象的だった。
[エントリー No.4] BAD SIGN(バッド サイン)(札幌会場 予選会代表:札幌)
BAD SIGN(バッド・サイン) 最北端・北海道から登場は、3人組のブルースバンド「BAD SIGN」。バンド名はブルースギタリスト、アルバート・キングの曲から取ったという。
 ボーカルの小松さんは、札幌会場予選会直前に自転車で転び、下の前歯を4本も折ってしまうアクシデントに見舞われた。「予選会は歯抜けのマンマ歌ったんですけどね(笑)。ブルースが“ぶる〜しゅ”になってたんですが、何とか入れ歯が間に合いました」
そんな豪快なキャラクターのリーダーを、同じ40代のベース・島垣さん、ドラムス・菅原さんが脇でしっかり支える。いつもライヴの動員に苦労していると言うが、どうしてどうして、かなり年季の入った実力派バンドだ。
「人生はブルース。悪い事の後にはきっといい事があるはず」と、目指すはもちろんグランプリ。歌詞はシンプルながら、心にジンと響く小松さんのオリジナル曲『Sweet Heart』『1・2・3・4』に、会場全体が思わず聴き入った。
[エントリー No.5] ソラウオ(東京会場 予選会代表:東京)
ソラウオ 葛飾・立石のライブ喫茶で出会った3人が、セッションを重ねるうちにインストバンドに発展。神池さん・今尾さんが奏でる超絶技巧のアコースティックギターと、女性パーカッショニスト・平賀京子さんのアンサンブルは東京会場予選会でも絶賛を浴び、文句無しのグランプリに選ばれた。司会の上柳アナも「立場上ヒイキしちゃいけませんけど、こういう音楽、大好きなんですよ。また演奏を聴けるのが本当に楽しみで」と、すっかりトリコになった一人である。
 今回は予選会と同じく、神池さんのオリジナル曲『空を仰げば』に、サンタナの『哀愁のヨーロッパ』をアコースティック風にアレンジした2曲。素晴らしい演奏に、再び会場にタメ息が漏れた。
 小倉智昭さんからは「ギターはサンタナと遜色ないね」という最大級の賛辞が贈られたが「でも、演奏だけで十分聴かせる力があるんだから、“イエー”とか余計なパフォーマンスはしない方がいいよ」というレベルが高いが故のアドバイスも。予選会はひたすら演奏に専念したが、プラスαで会場との掛け合いを…という工夫は、完成度の高いソラウオの場合、逆に必要なかったようだ。
[エントリー No.6] 神威(かむい)(大阪会場 予選会代表:兵庫)
神威(かむい) 30年前、バンドコンテストで数々の賞を獲得。関西では有名だった女子大生バンドが結婚・出産・子育てを経て、おととしオリジナルメンバーで再結成。上柳アナや一部審査員も「ああ、あの…!」と記憶に残っているほどブイブイ言わせていた彼女たちだが、メンバー全員ママになった現在もロック魂を忘れず活動中。もちろんご主人たちも応援してくれているとか。
 5人中4人は今も関西在住だが、ベースの松本さんだけが東京に。なかなか音合わせが出来ないハンディも長年の“女の友情”で乗り越え、レベルの高い大阪会場予選会から決勝大会進出を勝ち取った。
 1曲目『浜辺の二人』では、つい道ならぬ恋に走ってしまいそうな、せつない女心を歌ったと思ったら、2曲目『たわけ!息子たち』ではボーカルの佐野さんが一旦引っ込み、買い物主婦姿に変身して再登場。母親の立場から、思春期を迎えた息子へのメッセージを歌い上げた。そのサービスぶりはさすが関西のバンド。ママたちのロック魂溢れる演奏に、会場に来ていたお子さんたちにも、思いは十分伝わったことだろう。
[エントリー No.7] P-CUT(ピーカット)(名古屋会場 予選会代表:福井)
P-CUT(ピーカット) 決勝大会のトリを飾ったのは、福井から登場の6人組バンド「P-CUT」。実は去年も福井エリア審査会出場が決まっていたのだが、直前に女性ボーカル・安野さんが緊急入院。泣く泣く出場を辞退した苦い経験を持つ。
 「あの時の悔しい思いを晴らしたい!」とリベンジに燃えた今年は、名古屋会場予選会で見事グランプリを獲得。去年歌うはずだった2曲をひっさげての出場となった。
 その安野さんは、大胆にスリットが入った衣裳で登場。黒猫の魔物が見た人間界をファンタジックに描いた『Chat Noir』、「♪気にしない 気にしない」というフレーズが印象的なシャッフル風ナンバー『気にしない!I don’t Know』をテンポ良く歌い上げ、レベルが高い今年の決勝大会を締めくくってくれた。
[宇崎竜童プロデュース オリジナルハイエース授与式]
オリジナルハイエース授与式 審査結果が出るまでの間、実行委員長の宇崎竜童さんが自らプロデュースを手掛けた、世界に一台しかないオリジナルハイエースの授与式が行われた。(製作の過程はこちらをご覧下さい) 
 この貴重なオリジナルハイエースが当たるのは、大会参加者か予選会観覧者の中からたった1人だけ。完成時に「娘を嫁に出す心境だね。どうせなら、音楽をやっている人に当たってほしい」と語っていた宇崎さんだったが、この日発表された当選者は、名古屋市にお住まいの宮井さんだった。
 「ああ、バンドの人に当たって良かった…」と安心した宇崎さんだったが、上柳アナが宮井さんに「普段はどんなお仕事を?」と振ると「あ、ウチ、建築関係の仕事やってるんですョ(笑)」。せっかく作った楽器車が資材運搬車になるんじゃないかと、宇崎さんは再びハラハラ。
 しかしご心配なく。「当選の話を聞いた時、仕事でも使えるなーと思ったんですけど、バンド仲間から“使わせて”っていう予約が入ってるんで、当分楽器車として使います。これでツアーに出ようっていう計画もあるんですよ!」
 まさに思い描いた通りの理想的な使い方に、ホッと胸をなで下ろす宇崎さん。宮井さん、おめでとうございます!
[特別演奏枠] アズリア(埼玉)
アズリア 実行委員長・宇崎竜童さんの発案で去年から設けられた「特別演奏枠」。今年は「頑張っている女性」に注目して選考が行われ、東京会場予選会に出場した3人組バンド・アズリアが選ばれた。(エキシビションとして演奏)
 アズリアのギタリスト・柴崎泰子さんは、医療関係のお仕事をしながら家事もこなす主婦。SMAPの『世界にひとつだけの花』をどうしてもギターで演奏してみたいと思い立ち、高価なマーチンギターを中古で購入。持ち前のひたむきさと猛特訓で夢を叶え、ギターショップで知り合った男性2人とバンドを結成。見事、難関の東京予選会出場を勝ち取った。
 イントロでは、ギターを始めるキッカケになった『世界にひとつだけの花』のサビ部分を演奏するシーンもあったが、上柳アナが気になったのは、予選会の時「休みはキノコ採りに行くから、頑張ってね」と応援に来なかったご主人のこと。今回は晴れの舞台だし、さすがに来てるのでは…と思ったら「いえ、今日もキノコ採りに行きました」に場内大爆笑。今年で結婚30年、「お互いの趣味に理解はあるけど、関心はない」という自由なスタイルが、逆に夫婦円満の秘訣なのかも。
[宇崎竜童さんスペシャルライブ/JAMMING HOT SEVEN with Tuesday Harmony]
宇崎竜童スペシャルライブ/JAMMING HOT SEVEN with Tuesday Harmony 続いて、大会実行委員長・宇崎竜童さんによる恒例のスペシャルライブ。宇崎さんは去年に引き続き、明治大学OBによるデキシーバンド「JAMMING HOT SEVEN」の一員としてブレザー姿で登場。アイビールックでキメていた“木村修史”に戻り、大学時代の音楽仲間たちとジャズを演奏した。宇崎さんの事務所スタッフによるコーラスグループ「Tuesday Harmony」も加わり、『聖者の行進』などスタンダードナンバー4曲を披露。
 演奏終了後、「Tuesday Harmony」のメンバーでもある奥様の阿木燿子さんが、宇崎さんに向かって「さっきの演奏、カッコ良かった〜」とノロケるシーンもあり、宇崎さんも大テレ。

審査結果発表

  • グランプリBAD SIGN(札幌)
  • トヨペットセッション賞ベベンコビッチオーケストラ(長崎)
  • YAMAHA賞ソラウオ(東京)
  • ナイスミドル応援団賞Porto(秋田) ブルースハープ担当・羽川毅郎さん
各受賞者のコメントはこちら 集合写真